音読とシャドーイングの長所、短所、難易度、効果の違いとは?

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「えいみさんお勧めのシャドーイングより音読をしています。
 やはりシャドーイングがいいのでしょうか?」

というご質問をいただきました。

結論から言いますと、音読もシャドーイングも
「英語を真似て声に出す」という同じジャンルのトレーニングなので、
効果はどちらも大きな違いはありません。

なので、学習者さんそれぞれが
自分に合ったやり方、好きな方を選択すればOKです。
もちろん、片方しかやってはいけないなんてことはなく、両方やっても構いません。

音読とシャドーイングのどちらを選択するかを考えるときに
知っておくべきなのが、それぞれのトレーニング法の特徴です。



音読の長所と短所、特徴


音読の長所:

・自分のペースで発音ができるため、特に初心者に適している
・自分の声がよく聞こえるので、ごまかさず丁寧に練習ができる
・きちんと発音できなかった所を部分的・重点的に訓練できる


音読の短所:

自己流の間違った発音に気づきにくい
・「ながら勉強」ができないので、継続しにくい
・英語らしいイントネーションやポーズが身につきにくい



音読の特徴の解説


音読は、シャドーイングと違って
お手本の音声と同じスピードで発音する必要がないので、
初心者や英語のブランクが長い人に向いています。

自分のペースで一つ一つの音に注意を払いながら
英語を声に出していくことができ、
言い間違えたりつっかえたりしたところは、やり直しもできます

ただ、お手本の英語音声がない素材を音読すると
間違った発音をしていても自分では気づけませんので、
必ずお手本を聞いて正しい発音を確認してから音読してくださいね。

ネイティブ音声がない英語の音読をいくら頑張ったところで、
自分の頭の中の間違った発音で練習しては無意味です。


そして、音読の短所としては
文章全体のイントネーションを正しく再現するのはかなり難しいということです。

お手本の音声の通りに発音しようとしても、
一つ一つの単語の正しい発音はチェックできても
イントネーションやポーズの位置まではなかなか覚えられません。

音読によって発音、イントネーション、ポーズを正しく身につけるには

・何度も音声を聞いてイントネーションとポーズの場所を確認する
・スクリプトにイントネーションやポーズの場所を書き込む
・一文ごとに音声を聞いて、一時停止をしながら音読する

など、やり方はいろいろありますが、
・・・正直、これをやろうと思うとかなり面倒くさく、すぐに挫折する危険性が大です。


シャドーイングの長所と短所、特徴


シャドーイングの長所:

・ながらシャドーイングで時間を有効活用でき、継続しやすい
・お手本の直後に発音するので、正しい発音、イントネーションが身につく
・英語を聞き取ることから始まるので、リスニングの訓練にもなる


シャドーイングの短所:

・自分の声が聞こえにくいので、ごにょごにょとごまかしがちになる
・英文を見ないので、慣れるまではスピードについていくのが難しい
・英語がどんどん流れてくるので、部分的な言い直しがきかない



シャドーイングの特徴の解説、私の体験談


私は、音読ではなくシャドーイングで鍛えてきました。
理由は、「ながら勉強」ができるからに尽きます。

車の中のシャドーイングは10年以上継続している習慣ですが、
これが、ながら勉強ができず、必ずそのための時間を確保しないといけない音読だったとしたら
確実に10年間も継続していない自信があります。


私はシャドーイングをやろうと決めてからは、
毎日の車の通勤時間はシャドーイングの時間と決めていました。

それまでは運転中は毎日音楽を流して歌いながらハンドルを握っていたので、
それが英語に変わった感じです。

ただ、運転をちゃんとしないといけないので、
あまり真剣に集中する必要がない中学生レベル、高校初級レベルの
簡単な英語ばかりをシャドーイングに使っていました。


シャドーイングの短所として
「ごにょごにょとごまかしがちになる」ということを挙げましたが、
中学生レベルの英語であればほぼそういう心配もありませんでした。

結果として、「自分にとって簡単な英語」を
たくさんシャドーイングしたことはすごく良かったと思います。


もう一つ、シャドーイングで良かったなと思うことは
「お手本の音声」を聞いたらそのまま声に出す練習なので
自然に正しい発音、イントネーション、ポーズの取り方が身についたことです。

中学、高校生の頃、よく英語の授業で教科書の音読をさせられましたが、
文章のどこを強く、どこを弱く読めばいいのか全く分かりませんでした。

なので、単語の一つ一つの発音には気をつけても
文章全体として全く抑揚がない、一本調子の発音しかできませんでした

また、文章のどこにポーズが入るかも分からないので、
とりあえず息が続く限り読んで、そして変なところで息継ぎという
読み方しかできませんでした。
(あなたもそういう経験ないですか?)

それが、シャドーイングをすることによって
正しい発音、正しい抑揚のつけ方、正しい息継ぎの場所が自然と身についたんですね。

文章の中で強くゆっくり発音すべき所とそうでない所が体に染み付いたので、
自分の言いたいことが通じやすくなったと感じます。


音読の欠点を補完する「オーバーラッピング」


音読の、「正しい発音やイントネーションが身につきにくい」という欠点を補う
ある意味音読とシャドーイングのいいとこ取りのような方法として、
「オーバーラッピング」というやり方もお勧めです。
(ただし、ながら勉強はできないので、完全な「いいとこ取り」ではありませんが・・・)

個人的には、音読をやるならオーバーラッピングがずっといいと思います。

オーバーラッピングとは、音声を流して、英語を目で追いながら、
音声と同じタイミングでお手本にかぶせるように音読します。

つまり、音読を音声と同時にやるということです。

お手本の音声と同時に発音するので、
正しい発音、イントネーションの強弱やポーズの場所も
より忠実に真似をすることができます。

シャドーイングと同じく、スピードについていかないといけないので
最初は自分にとって簡単なレベルから始めてみてください。


音読とシャドーイングは結局どちらがいいか?


きちんとやれば効果はあまり変わりませんので、
自分のレベルや生活スタイルに合ったものを選んでください。

初心者、じっくり机で勉強する時間が多く取れる人は
音読かオーバーラッピングがお勧めです。

机での時間があまり取れないけれど、ながら勉強時間はあるという場合は
シャドーイングがお勧めです。


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