簡単な英語を大量にインプットするだけでは負荷が軽すぎるのではないですか?

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簡単な英語を大量にインプットするだけでは負荷が軽すぎるのでは?
というご質問をいただきました。

「簡単な英語、英文を大量にインプットする」というお話、大変、納得するのですが、それをどのようにステップアップさせていくのかという具体的なお話しがぜひ、聞きたいです。

一度、その勉強法を私自身、試したことがあります。

簡単な英語の絵本を読んだり、短めの簡単な単語で書かれたCD付きの洋書を購入して、読み、聞きしたり。

ただ、その時は、特に新しい発見や学び、成長が感じる事ができず、不安になり、辞めてしまいました。その不安感に負けずに、あとひと工夫して勉強を続ければよかったのですが、その「工夫=勉強の仕方」まで取り組む事が出来ずに辞めてしまいした。

なので、その簡単な文章を読み聞きして出来る勉強の仕方、ステップアップの目安、方法など具体的に教えて頂きたいです。

また、その方法は、すごく共感したのですが、短期間で英語力を向上させる必要があったり、試験などに合格する事を目指している人にとっては負荷が軽すぎると勝手に思っているのですが、その「簡単な英語、英文を大量にインプットする」方法と同時並行で、何らかの英語の勉強を行った方がいいと思うのですが、えいみさんが、英語上達してきた経緯の中で、その辺の経験談があれば、ぜひ教えて頂きたいです。



まず重要なことなのですが、英語学習において「成長を感じるかどうか」を判断基準に勉強法を選ぶと、残念ながらほぼうまくいきません。というのは、英語学習のブランクが長い人や初心者以外は、勉強の成果を実感するのは本当に難しいからです。「成長は感じないのが当たり前」なのです。(だから、TOEICを半年~1年に1回など定期的に受けることで、成長しているかどうかを数値で確認するのですね。)

簡単な英語をインプットするという勉強法をどの程度の期間試したのかわかりませんが、ほんの数ヶ月試して「勉強の成果が実感できないから」と辞めているようではもったいないです。「大量に」インプットすると言っているのですから、最低でも毎日1時間以上、1年は継続して欲しいところです。

ただ、単に簡単な英語をダラダラとやっても成長しないのは当たり前です。中学1年生レベルの問題を、中学1年生の時と同じやり方で、同じスピードで解いてもダメです。自分に何らかの「負荷」をかけることが必須になります。


負荷の例その1:スピードを上げる


例えば私の場合は、塾講師をしていた時に授業の予習で自分にとって簡単な英語の大量インプットをしたことが、その後の英語力の飛躍につながりました。当時、TOEIC800点程度だったと思いますが、中学~高校生の文法問題、長文読解問題を山のように解きました(多読)。小規模の塾で全学年のクラスを受け持っていたので、一つ一つの問題をゆっくり解く暇がなく、限られた準備時間でたくさん予習をする必要がありました。

この時期があったおかげで、文法の復習がみっちりできただけでなく、長文もスラスラ読めるようになりました。それまでの私は恥ずかしながら、英語を教える立場でありながら長文問題が苦手だったのです(学生時代から苦手でした)。それは、難解な英文を後ろに行ったり前に行ったりしながら文字通り「読解」していく、「返り読み」しか知らなかったからです。

でも、自分にとって簡単な英文を時間の制限がある中でどんどん読んでいくという多読の訓練を続けたことで、「返り読み」ではなく「語順通りに読む」スキルが自然と身につきました。

参考記事:
長文読解が苦手な私が初めて「多読」をするようになったきっかけ



負荷の例その2:シャドーイングをする


自分にとって簡単な英語を漫然と聞いていても意味がないので、私の場合は中学生レベルの英語のシャドーイングにひたすら取り組みました。「聞いて意味は分かる」「知ってる単語ばかり」の英語であっても、それを同じスピードで自分が発音できるかどうかは全く別です。

最初は、中学1年生レベルの英語にもついていけなくて愕然としたものですが、同じスピードでついていきながら、単語の一つ一つやイントネーション(強弱)にも注意を払って英文をそっくりコピーする練習を何年間も続けたことで、リスニング力と発音が上達しました。もちろん、たくさんの基礎的な英語を声に出したことによって、アウトプットの幅も広がりましたし、英語らしい言い回しもたくさん身につきました。

参考記事:
TOEICリスニングセクションが2年で満点に!シャドーイングのやり方



時間に余裕がない人や試験を間近に控えている人には、負荷が軽すぎる?


> 短期間で英語力を向上させる必要があったり、試験などに合格する事を目指している人にとっては負荷が軽すぎると勝手に思っているのですが

はい、これは間違った思い込みなのですね。
「試験に合格するには難しいことをしないといけない」という。

もちろん、英検準1級に合格したい人が中学レベルの読解やシャドーイングばかりやっていて良いとは言いません。英検準1級レベルの単語を覚えないといけないし、英検準1級レベルの英文を読むことも必要です。

でも「難しいことをやらないと合格できない」と思った結果、その勉強そのものが続けられずに苦しくて挫折してしまう人は山のようにいます。自分にとって難しすぎる英文をこねくり回して読解しようとした挙句、1時間かかってたった1段落しか読めないとかいう、とんでもなく非効率的な勉強をしてしまう人もいます。

勉強が苦しくなく継続できるものにするためには、負荷の軽い英語を取り入れる必要があります。「英文をこねくり回して読む」という癖から脱却するためには、負荷の軽い英語をたくさん読む必要があるのです。

また、忙しい社会人が勉強時間を確保するためには、机での勉強時間だけでレベルアップを図るのは至難の業です。家事をしながら英語を聞いたり、運転しながらシャドーイングをしたりといった「ながら勉強」が確実に必要になります。

「ながら勉強」は英語に100%集中できない以上、自分にとって簡単な英語を取り入れることになります。真剣にレベルアップを図るなら1日3時間くらいは英語の勉強時間を取って欲しいところですが、毎日3時間机で勉強時間を取れる人なんてほぼいませんから、毎日の「簡単な素材を使い、負荷を高くした『ながら勉強』」が日々の勉強の多くを占めることになるはずです。

もちろん、リーディングは「ながら勉強」できませんが、私の経験では、簡単な英文を意識してスピードを上げてどんどん読んでいくという勉強が8割に対して、難しい英文をじっくり読んでいくという勉強は2割くらいがちょうど良いと思っています。特に、英語を語順通りにどんどん理解するという癖がついていない人であれば。


というわけで、お役に立ったら幸いです。

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