英語がぐんぐん聞き取れるようになる!リスニングのコツと練習方法

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海外旅行で、外国人の英語が聞き取れなくて困ったことはありませんか?

せっかく相手が親しげに話しかけてくれているのに、何を言っているのか全く分からず、苦笑いを浮かべて適当に相槌を打つことしかできなくて、悔しい思いをしたことはありませんか?

いくらリスニングの練習をしても、英語がいっこうに聞き取れるようにならないことに悩み、「私は耳が悪いのではないだろうか?病院に行った方がいいのでは?」と悩む人からメールが私の元にたくさん届きます。

ですが、普通に日常生活で日本語の聞き取りが問題ないのであれば、あなたが英語を聞き取れないのは、あなたの耳に問題があるからではありません。正しいリスニングの勉強法を知らないからです。


リスニングは、正しいやり方で訓練さえすれば、誰でも伸ばせるスキル。大人になってから訓練を始めても、遅すぎるということは決してありません。

このページでは、英語が聞き取れるようになるための勉強法を徹底的に解説します。このページを読み終わる頃には、リスニング力を上げるために何を使ってどのように勉強すれば良いか、道筋が見えるようになっていますよ。



英語が聞き取れるようになるための練習方法


ここでは、英語を聞き取れるようになるための練習法を大きく2つに分けてお伝えします。



練習法1:一語一句隅々まで聞き取る(精聴)


まず、「何となくぼんやり英語を聞く」のではなく、一語一句しっかり聞き取ることを目指して英語を聞く練習をしましょう。特に、初心者やブランクの長い人は、これにしっかり取り組んでください。

いろんな教材をとっかえひっかえではなく、同じ教材を覚えるほど、飽きるほど聞くのがお勧めです。すると、音の変化が知識ではなく感覚として分かるようになってきます。

実は私自身、英語のやり直しを始めた頃(当時TOEIC500点程度)は、テレビのNHKニュースを副音声にして聞いてみたり、当時テレビで深夜に放送していた「ビバリーヒルズ高校白書」という海外ドラマを副音声にして聞いてみたりしていました。

もちろん、当時の私には全く歯が立ちませんでしたし、一切レベルアップもしませんでした。単語も発音も分からないことだらけなので全然楽しくないし、今思えば、「私ってやっぱ英語苦手だ・・・」と挫折感ばかりがつのるだけの最悪なやり方でした・・・

参考:
間違いリスニング学習の例(英語ニュース、海外ドラマ、洋楽)

そして、同じものを何度も繰り返し聴いて、一語一句聞き取る「精聴」が重要なんだと知って、そこからガラッと英語のやり方を変えました。

英語ニュースやドラマが自分にとってレベルが高すぎると分かったので、そういう勉強はすっぱり辞めて、簡単な英語に切り替えました。私の場合は、もう最初っからやり直そうと思って、中学1年生レベルの英語を一語一句聞き取ることから始めました。

そうやって自分のレベルに合わせて一語一句英語を聞くトレーニングを継続した結果、2年ほどであっという間にTOEICのリスニングセクション程度なら簡単と思えるくらいにまでリスニング力が上がりました。

では、具体的にどんな教材を使ってどのように勉強したらいいのか、お伝えしますね。



「一語一句英語を聞き取る」リスニング(精聴)のやり方


まず、自分のレベルに対してやさしめの素材で、スクリプト(英語音声を文字にしたもの)があるものを選びます。私自身は、NHKラジオの基礎英語1(中学1年レベル)から始めました。

私がNHKニュースやドラマの副音声でやっていたような、テレビの聞き直せないリアルタイムの英語を使うのはダメな勉強法の典型なので、くれぐれもマネしないでくださいね。

使う教材は、手持ちの「もうこれはちょっと簡単で自分のレベルに合ってないかな〜」くらいの教材CDなどが精聴にはちょうどいいです。簡単な英会話のダイアログ集などもお勧めです。

適当なものがなければ、基礎英語ぜったい音読シリーズなどがお勧めです。


「一語一句聞き取る」という精聴において、英語の意味や単語が分かるのは、あくまでもスタートラインです。そこで満足して終わってはいけません。

何度も聞いて、単語ひとつひとつの発音と文章のイントネーション(強弱)に注意を配ってください。もちろん、話の内容もしっかり意識しながら聞き取ってください。

とは言え、「一語一句聞き取る」というガイドラインだけでは、気づいたら英語をぼーっと聞き流してしまうことも多々ありますよね。ちゃんと全部聞き取れているのだろうか?と実感がイマイチ得られない場合もあります。

なので、「一語一句が聞き取れているかどうか」が否応なしに分かる、しかもリスニング力アップに効果抜群の勉強法をご紹介します。


シャドーイング

シャドーイングとは、聞こえた英語の音を文字通り「影」のように後をついて発音していく練習法です。詳しくは、下のページに書いていますので参考にしてください。

TOEICリスニングセクションが2年で満点に!シャドーイングのやり方



シャドーイングをやると、聞こえた音をその通りに真似して声に出していく必要があるので、聞き取れていない箇所があれば詰まってしまいます。なので、一語一句ちゃんと聞き取れているかどうかがすぐに分かります。

声を出してシャドーイングをすると、英会話力アップや発音上達にも効果があるので、できれば声を出して行うシャドーイングがお勧めです。

でも、電車での通勤時間を活用したいなど、声を出すことが難しい場合は、サイレントシャドーイングでもOKです。サイレントシャドーイングとは、声には出さないけど頭の中や口の中だけで声を出しているようなつもりで聞こえた英語をそのまま繰り返す練習法です。


ディクテーション

ディクテーションとは、聞こえた英語音声を書き取るトレーニング法です。音声を一時停止しながら、聞こえなかった箇所は巻き戻しをしながら、話されている英語を文字にしていきます。

これも、自分が一語一句聞き取れているのかどうか、一目瞭然で分かる勉強法です。以下のページにディクテーションのやり方を詳しく書いていますので、どうぞ。

ディクテーションで英語力に革命が起きる!効果と正しいやり方を徹底解説



練習法2:話の大まかな内容を聞き取る(多聴)


練習法1は「一語一句隅々まで聞き取る」でしたが、次は細かい情報にはとらわれず、大まかに全体像を聞き取る練習です。

ニュースやドラマなどの大量の英語を聞いていると、一語一句全部聞き取っていては情報が多すぎて大変なことになってしまいます。

また、聞こえてくる英語の全ての単語を自分が知っているとは限りませんし、たとえば空港などザワザワした所でマイクを通じて流れてくる英語は、音そのものが聞き取りにくいことがありますよね。

そんな場合でも、聞き取れた部分から内容を補って、コミュニケーションに支障がない程度にざっくり理解するというスキルも身につける必要があるのですね。


私は、英語のやり直しをはじめて、上の「一語一句聞き取る」という練習は熱心にやっていたのですが、聞き取れないところがあっても大まかな内容を聞き取るという練習をしてきませんでした。

なので、「TOEICなどの教材のくっきりはっきりした英語は聞き取れるのに、ネイティブ同士の生の英語や映画やドラマが聞き取れない」という時期を長い間味わうことになってしまいました。(これは、私の英語学習で最も後悔してることの一つです)

その経験で知ったのは、一語一句隅々まで聞き取る練習法だけではダメなんだということです。聞き取れないところがあってもそこに気を取られず、話の内容を推測して補って全体像をしっかりつかむという練習が必要だったんですね。

それに気づいてまたリスニング勉強法を見直してから、TOEICなどの教材英語だけでなく、ネイティブ同士の会話や映画・海外ドラマの英語もだんだんと聞き取れるようになっていきました。

では、「話の大まかな内容を聞き取る」ことができるようになるには、どんな勉強をしたらいいのでしょうか?



「話の大まかな内容を聞き取る」リスニング(多聴)のやり方


自分にとってちょっと難しめで、1回聞いただけではぼんやりとしか内容が分からないな〜という程度の素材を使います。

分からないところがそのままにならないよう、スクリプト、日本語訳が手に入る素材を使ってください。できれば、出てくる単語で難しいものの注釈があれば辞書で調べる手間が省けます。

私の場合、この練習を行うのに使った教材は、これです。(TOEIC800点前後以上の人にお勧め)

アルク・1000時間ヒアリングマラソンの感想



なお、同シリーズの別レベルの教材はこちらです。

アルク・ヒアリングマラソン中級コース(TOEIC600点程度以上の方にお勧め)
ヒアリングマラソン・ベーシック kikuzo!(TOEIC400点程度の方にお勧め)


また、少々聞き取れないところがあっても、「全体的にこういう意味だな」と分かるようなリスニングをするには、「ながら聞き」がぴったりです。家事をしながら英語を聞いていると、英語に100%集中できるわけではないので、ところどころ意識が飛んでしまいます。

そのような状態でも全体像が何となく理解できる、一語一句聞き取れなくてもいいんだ、という感覚を身につけることも大事ですね。

ながら聞きについては、こちらもよかったら読んでみてください。

時間がなくて忙しい人必見!絶対に誰でも英語の勉強時間が確保できる方法




また、主に上級者向けになりますが、難しい単語や聞き取りにくい部分がところどころあっても、全体像をしっかり理解するためにとても効果的な勉強法が、オーディオブックや海外ドラマを使った勉強法です。

参考:

英語力爆上げ+収入アップ!オーディオブックの5つのメリットと効果
海外ドラマで効果的に英会話力とリスニング力を伸ばす5ステップ学習法



英語が聞き取れるようにならない、効果のない練習法


では、ここからは、残念ながら英語がいつまでたっても聞き取れるようにならない、効果のないリスニングの勉強法をお伝えします。



1.「一語一句聞き取る」(精聴)だけに偏る


「一語一句聞き取れないと気が済まない」とばかりに同じものをひたすら聞き続け、細かいことを気にし続ける人は、「全体をざっくりとらえる」という訓練が全くできていません。このパターンにはまっている人、とても多いです。

この「精聴」ばかりやっていると、自分にとって少し難しかったり知らない単語が含まれる文章を聞く時に、聞き取れない部分があると「もうダメ!理解できない!」となってしまいますよね?

また、精聴というのは一語一句聞くために何度も音声を流しながら細かく聞き取っていくため、どんどん流れてくる新しい情報を一瞬で捉えて、理解できた部分から推測して処理していくというトレーニングが全く不足してしまいます。

TOEICのように、初めて聞く内容の英語がどんどん流れてきても、ストップも巻き戻しもできないですよね。

あなたが精聴に偏った勉強をしてきたなら、

「単語は聞こえるけど英語のスピードに全然ついていけない」
「意味ある言葉として頭の中に入ってこない」

ということになっているはずです。

だから、「精聴」ばかりやっていると、【聞き取れた部分の内容からうまく全体像を推測して大意を取る】が全くできなくなってしまうんです。



2.「全体をざっくり聞き取る」(多聴)だけに偏る


逆に、「毎日海外ドラマとニュースを見ています!」という人は、「全体をなんとなくざっくり」の訓練はできても(聞き取れているかどうかは別の話)一語一句しっかり聞き取るという勉強が全くおろそかになっています。

このパターンにはまっている人、さらに多いです。

毎日いろんな素材をたくさん聞き流して、聞いたら聞きっぱなし。細かい部分は分からないところもあるけど、だいたい意味が取れる。これで満足していたら、いつまでたっても「何となく分かる」から進歩できません。

「何となく、だいたい分かる」あなたもこの状態でモヤモヤしているなら、あなたは多聴に偏りすぎなのかもしれません。

ところで、「何となく、だいたいは分かるけど完全に分からない」という状態は、どうして起こるのでしょうか?

・ 語彙力、文法力不足
・ 知らない熟語や慣用句のせい
・ 発音を間違って覚えているので聞き取れない
・ リエゾンで音が変化しているので聞き取れない

こういう問題があるから、聞き取れていないのです。心当たりはありますか?

たとえば、発音を間違って覚えていた場合、全体を聞き流して「だいたい分かった」で済ませていた場合、発音の勘違いには気づかず終わってしまいます。

一方、一語一句聞き取ろうとしたり、シャドーイングやディクテーションに取り組んでいれば、発音を間違って覚えていたことには100%気づけます。

多聴の「だいたい、何となく」を補って、聞き取りの正確さを増してくれるのが精聴なんですね。



英語が聞き取れるようになるためのコツ


ここまでリスニングの勉強法をお伝えしてきましたが、最後に、英語が聞き取れるようになるコツをお教えします。



コツ1.全部聞き取れなくても大丈夫!とおおらかに構える


英語を聞いているとき、知らない単語が出てきたり聞き取れないところがあったりすると、「分からない!どうしよう!」とパニックになってしまいませんか?

そんな時、私は大学時代にフランス人教授が言ってたことをいつも思い出します。

「聞こえなかった部分は大事じゃない!」

私は、フランス語の授業だけでなく、TOEICのテストなどでも、聞こえなかった部分に大事な情報があるんじゃないかと思ってしまって、そこばかり気になってしまうことが多かったんですね。そして、次に流れてくる情報をごっそり聞き逃してしまっていました。

でも、そのフランス人の先生は、そうじゃない、聞こえたところから内容を理解すればいいんだよ、と教えてくれました。この言葉は、10年以上経った今もずっと私の支えになっています。



コツ2.今後はできるだけ何をするにも音声学習を取り入れる


私たちは、今まで読み書きを中心に勉強してきたと思います。単語を覚えるにしても、単語本を目で見て、手で書いて覚えた人が多かったのではないでしょうか?

仕事で英語が必要な人でも、ほとんどは英文メールの読み書きで、英語を話す、聞くという機会は少ない人が多いと思います。

だからこそ、今後は、英語の勉強をする時は、何でもできるだけ音声学習を取り入れるようにしてほしいんですね。

たとえば、単語を覚える時は、必ずCDつきの単語教材を買って、その単語や例文の音声を流しながら、それを聞きながら(出来る所はシャドーイングしながら)、耳で覚える。イディオムも、CDつきの教材を買って耳と口を使って覚える。

その積み重ねで、単語やイディオムを覚えている時間も、リスニングトレーニングの時間になるんです。また、目で見て覚えるだけより、耳と口も使った方が感覚への刺激が増えるので、記憶への定着も高まりますよ。



まとめ


というわけで、精聴と多聴のお互いがお互いの弱点を強化し、足りないところを補完してくれているから、どっちもバランスよくやらないと高いリスニング力は身につかないと分かっていただけたと思います。

一語一句すみずみまでしっかり聞き取る「精聴」
 →聞き取りの正確さを鍛える

話の全体像をざっくりとらえる「多聴」
 →情報を瞬時にたくさん処理して全体像を推測する力を鍛える


どちらもきちんと取り組めば、英語が必ずぐんぐん聞き取れるようになりますので、できるだけ毎日英語を聞く時間を取って、頑張ってみてください!


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