英語の仕事への転職に有利になる資格とは?

「英語の仕事への転職に有利になる資格とは?」
について、ご質問をいただいています。

—– 件名 —–
英語の資格について。

—– 現在の英語レベル(TOEIC、英検など) —–
何も資格はありません。

—– メッセージをどうぞ —–

現在29歳になるのですが、一年半前から英語の仕事に転職したいと思い
都内の語学学校に週一で通って英語を勉強しています。
ただ自分の学歴は英語とは関係のない専門卒です。


英語関係の資格ももっていません。こんな自分なのですが、
なんとしても自分でやっと見つけた
英語を活かした職業に就きたいという目標を出来
何年掛ってでも達成させたく日々英語学習をしております。


質問

1、英語の職業に就く時に英語分野の大学を卒業資格がないと就職は不利になりますか?
2、TOEIC 900 英検1級の資格は就職活動に大きな武器になりますか?
3、英語を活かした職に就くとき年齢は大きく関係しますか?

—– 引用について —–
名前は伏せた上で引用可




***

> 1、英語の職業に就く時に
> 英語分野の大学を卒業資格がないと就職は不利になりますか?


なりません。

私が知る限り、英語関係のお仕事でバリバリ活躍されている人は
英語学科・英文学科卒ではない人の方が多いです。
私も英語専攻ではありません。

たとえば翻訳の世界であれば、
ほとんどの需要は産業翻訳にあります。

そして、産業翻訳のかなりの部分を占めるのが
医薬、特許、技術、工業などの理系の分野です。

文系であっても、金融や法務など専門知識を必要とするので
英語力が高いだけでできるようなものではありません。
英文科卒であっても何の役にも立ちません。

ですので、そういった分野の専攻だったとしたら、
そちらの方がずっと有利ということも十分あります。

企業の募集案内を見ていると、英語を必要とするポストで
「工学部卒の候補者を優遇」などといった表記をよく見かけます。

語学力というのは何も特殊スキルではありませんし
案外、英語は努力でどうにでもなるもので、
専門知識の習得の方が大変だと個人的な経験から感じています。



> 2、TOEIC 900 英検1級の資格は就職活動に大きな武器になりますか?

なります。

現時点で英検1級、TOEIC900を持っているなら
現時点でそれがない人よりは有利になります。

ただし、現時点でそうではない場合、
そのために就職活動が遅れるのは逆効果です。

「TOEIC900になったら、英検1級になったら」
どこかに応募しはじめようと考えているのであれば、
それでは遅すぎると考えます。

たとえばTOEIC700点程度の人を求めているポストに
900点をもって応募したら有利だろうと考える人は多いですが、
overqualified(資格過剰)でかえって不利になることもあります。

また、700点でできる仕事を900点の実力の持ち主がやるのは
あまりに物足りなすぎて苦痛だということも多いです。

これはとても重要なポイントです。

何のために英語を使った仕事をしたいのか、
何のために一体これまで一生懸命英語を勉強してきたのか、
考え直す必要があります。

「英語を毎日使う仕事」だとはいえ、実情は
いつも決まった英文テンプレートを使ってメールを打つだけなので
仕事が物足りなく辛いといったメールをよくいただいたりもします。

その会社に、より高い英語力を求められるポジションがあれば
いずれはそこに配置換え、昇進といったことも可能ですが、
すべての会社がそうとは限りません。

現時点でたとえばTOEICが500点、600点といった場合、
900点の取得に今後何年もかけるようなら、
今できる英語関係の仕事にさっさと応募する方がいいくらいです。

(後先考えず今の仕事を辞めることを薦めているのではありませんが)

では、実際に英検1級やTOEIC900点が期待されるようなポストでは
どうかというと、その場合は非常に高い英語力を求められます。

ただ試験で点が取れるだけのスキルでは太刀打ちできません。

・英会話が流暢にできる
・ビジネスの現場にふさわしい英語が書ける
・来客時の通訳や文書の翻訳もできる

など、実践的な英語力が必要です。

ですので、そういった意味では
英検1級やTOEIC900点を持っていれば
それだけで有利とはなりません。

英検1級やTOEIC900点に過度な期待を抱かず
TOEIC700、800など、途中の段階で応募可能な
英語力と実務経験が磨けるポストで数年ほど経験を積み
その後ステップアップするのが、最も合理的だと思います。

そもそも、英語を使う仕事をするのが目標なら
別に英検1級やTOEIC900点がなくても出来る仕事は
たくさんありますからね。


> 3、英語を活かした職に就くとき年齢は大きく関係しますか?

します。

英語を生かした仕事に限りませんが、
応募者に特別な経験やキャリアがない場合、
またはそのポストに特別な経験や必要とされない場合、
年齢が若い人が比較的有利になることが一般的です。

派遣会社などでは、年齢が30代後半以上になると
かなり厳しくなってくるといった現実もあります。

とはいえ、年齢が高い人は全くチャンスがないかというと
そんなわけはないということもまた事実です。

当たり前のことですが、
会社は、とにかく若い人が欲しいのではなく

そのポジションで必要とされる仕事を
きちんとやってくれる人が欲しいわけです。


あなたより若い候補者よりもあなたの方が
その仕事によりふさわしい経験と強い意欲を持ち、
あなたがその仕事をきちんとこなす様子を相手に具体的に想像させられ、
人柄の面でも相手の好感を得られれば、あなたが選ばれます。

私の職場でも、英語を使用するポジションに応募してきた候補者で
50代の女性が選ばれたことも何度もあります。
他に20代、30代、40代の候補者がいても、です。

その一人の採用に関する人事資料では

「○○における実務経験と英検準1級の英語力を高く評価。
 面接での落ち着いた受け答えや相手に与える好印象、
 人柄の良さから採用とする」

とありました。

その時に不合格になった若い候補者については、

・面接に遅刻してきた。問題外
・英語力は申し分ないが、与える印象が悪いので
 お客様の接遇を任せられない
・意欲が感じられない

などなど、案外当たり前のような、
それでいて見落としがちの人が多いことが書いてありました。

不合格になった人の中には、英語が超有名な某大学卒で
TOEICの点数も高い人も含まれていました。


質問者さんは現在29歳ということで、また男性ですので
まだまだ年齢のことを気にする段階ではなく、
チャンスはたくさんあると思いますが

たとえば
「英検1級とTOEIC900点を33歳までに取って、それから転職しよう」
とかだと、時間がかかりすぎてもったいない気がします。

私だったら、700点くらいになった時点で
応募できるものがあれば、挑戦します。

自分のキャリアにプラスになりそうなものがなければ、
800点程度になったら、また応募します。

と同時に、求められるTOEICなどの点数に届かなかったとしても、
良いポジションがあれば
自分を採用するメリットを具体的に説明してとりあえず応募します。

「私はこれまで○○という経験を積んでまいりましたが
 その中で○○や○○といった業務にも深くかかわっております。
 御社での○○という業務において大きく貢献できると考えます。

 また、英語に関しては○○のトレーニングを自主的に行っており
 ○○については○○の実績もあります。
 御社で必要とされる○○の業務においては
 その英語力を活かして十分に○○できると考えます」


といった具合で応募したら、
このアピールが相手に刺さりさえすれば
TOEICの点数が少し足りなかったり、
少し年齢がいっていることなど何も問題ではありません。

だって、相手のメリットを考えた上で
「私はこういうことができますよ」って言える人って
実際のところほとんどいませんからね。

こういうことを書くと

「自分には自信を持って『これができます』なんて言えることが
 何もありません」

って言う人が必ずいますが、そこは勇気です。
誰だって自信なんかないです。


私も、今の通訳翻訳の仕事は
応募資格に届かなかったのにそうやって無理やり応募した結果
採用してもらえ、今に至ります。

なんだか最後は少し話がずれてしまいましたが、
以上が私のお答えです。

ご参考になったら幸いです。


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