46歳女性の田舎での英語を使った仕事の選択について

田舎での英語を使ったお仕事をお探しの46歳女性から
ご相談メールをいただきました。

> —– 件名 —–
> 田舎での仕事選択について

> —– 現在の英語レベル(教材・勉強法のご質問の場合) —–
> TOEIC950

> —– メッセージ —–
> はじめまして。
> 偶然、HPを知り、楽しく拝読しております。
> わたしは現在46歳、埼玉の実家に母と姉と3人暮らしです。
> 3年半前まで、都内に一人暮らしをして主に派遣として自活していました。


> 外資系企業での役員秘書、
> また日系企業にて輸入事務や翻訳の仕事をしてきましたが、

> ネガティブな性格が災いしてか、転職が多く、
> しかも勤続期間も数ヶ月単位だったりで、つまり、
> これというキャリアが積めないまま年を取ってしまった感じです。


> 現在は老母の世話をしながら、占星術の翻訳を内職にしています。
> もちろん、それだけでは携帯電話のお金も払えませんから、
> 正直言えば、中年パラサイト状態です。


> わたしはTOEICが950ありますが、
> かつてのえいみさん同様、しゃべれませんし、通訳なんてできません。
> たまたま受験テクニックを磨いただけの使えない英語屋なんです。
> ただ読み書きと翻訳は興味のある分野ならなんとか出来る程度です。


> 派遣時代はTOEICスコアのおかげで実力が無くても
> 英語を使った仕事をすることが出来ましたが、
> それは都内在住だったからとしかいいようがないです。


> 現在、田舎で英語を使って仕事探しに切実に向き合っています。
> えいみさんのHPを見ると、田舎での仕事としては
> 翻訳以外では英語講師が有望と思われました。


> しかし、わたしは複雑な家庭に育ったせいか、子供が苦手で
> 恐らく子供相手の先生は無理だと感じました。

> イギリスでベビーシッターをしたとき
> 「あなたは子供が嫌いでしょ!」とクビになったことがあるくらいです。



> 残るは、多少覚えのある輸入事務の仕事(オフィスワーク)を
> したいと思うのですがわたしが通える範囲では案件がまったくありません。
> (家がかなり田舎でバスもなく、車しか交通手段はありません)


> 本当に、見ず知らずのわたしのような人間から
> ぶしつけなメールとは思うのですがこのような状況にあるとき、

> 1)とりあえず子供向けの英語教師をやってみる
> 2)じっくりと英語を使ったオフィスワーク(輸入または社内翻訳)を探す

> のいずれが現実的でしょうか。

> この問いに対して3年半もどうどうめぐりを繰り返していて、
> 今、自分を変えなければ!あとがないと強く感じている次第です。

> 長々と大変失礼しました。
> これからもご活躍を楽しみにしております。

> —– 引用について —–
> 名前を伏せて引用可



さて・・・

> 1)とりあえず子供向けの英語教師をやってみる
> 2)じっくりと英語を使ったオフィスワーク(輸入または社内翻訳)を探す

> のいずれが現実的でしょうか。

ということですが、どちらが現実的なのか・・・?
私には判断がつきません。

仕事の得やすさなのか、続けやすさなのか、やりがいなのか??

また、金銭的・時間的にどの程度せっぱ詰まっているのか、
ゆっくりでも良いから納得のいく仕事をとお思いなのか、
それにもよると思います。

あえて言うならば、どちらも「現実的」ではないのでは
ないでしょうか・・・・・・


まず、「子どもが苦手」であるなら、
1)は良い選択とは思いません。

もちろん、仕事は好きなだけではできないので
苦手なことを克服する努力も重要という考えも一つですし
実際にやってみれば何かが変わるかもという思いもありますが、

小児科医であれ保育士であれ、子ども相手の仕事なら、
子どもが好きというのは大前提として必要のような気がします。

それが根底にあってこそ
大変なことも乗り越えられるというか。
大切な大切なよそのお子さんを預かるわけですし・・・


2)については、ご自身では最初からそれがご希望で
これまでも探していらっしゃるけれど
場所的にそもそも仕事がないということなのですよね。

であれば、「現実的」とは言いがたいのではないでしょうか。


このメールを読む限りでの話なので、いろいろ私の
理解が足りないところもあるとは思うのですが、
私が思う問題点というか疑問点は、以下です。

1)なぜ「子ども英語講師」か「英語を使うオフィスワーク」の2択?
2)「英語を使った仕事」にこだわりすぎでは?


1)について言えば、子どもが苦手というのが
どの程度の子どもを指すのか分かりませんが、
中高生相手の学習塾の英語担当なんかだと田舎にもあるはずです。

そういう可能性はお考えではないのでしょうか?
高校生とかだと、ほぼ大人みたいなもんです。


あとは、それこそ大人向けの英語講師だってありますよ。
大人対象のクラスでも、日本人の先生はたくさんいます。

通勤圏内に英会話教室があるか分かりませんが、
社会人や主婦向けのクラスも当然ありますし、
TOEIC担当とか、いろいろあるのではないでしょうか。

TOEIC950点で「受験テクニック」をお持ちということなら
かなりの武器になると思います。^^


そして、なぜ二択なのか?というのが疑問なのですが
「英語の先生」「英語のオフィスワーク」どちらも並行して探して
どちらも挑戦したらいいじゃないですか。
そして、ご縁があったところに就職する。

それではなぜダメなのでしょう?
今から可能性を絞る必要は全くないと思います。

ただでさえ就職難ですし、ご年齢のこともありますし
最初から選択肢を狭めてしまうのは良くない気がします。



次に2)「英語を使った仕事」にこだわりすぎでは?
について。

「英語を使って仕事をする」と考えなければ
選択肢はずいぶん広がるのではないかと思いますが、
英語を使わなければダメなのでしょうか。

たとえば、英語は必要ないけれどもご経験のある分野の
オフィスワークをして、それ以外の時間に
今なさっているような翻訳の副業をするという形では
いけないのでしょうか。


たとえば、子ども相手の英語講師の仕事というのは
ものすごく高い英語力は必要ありませんし、
TOEIC950点の実力をお持ちのあなたには、確実に
英語面では物足りないお仕事になると思います。

それでも「どうしても英語を使う仕事を」とお考えでしょうか。


もちろん、私も「せっかくここまで英語を頑張ってきたし
仕事でも使ってきたんだから、それを無駄にしたくない」
そういう思いをずっと持って就職活動をしてきました。
自分にはほかに何も武器がないから、と。

だから、あなたがおそらくそういう気持ちを持って
「英語を使った仕事を」と考えていることはよく分かるつもりです。

私も実家がかなり田舎で
車がなければどうにもならない場所ですし、
英語を生かせる仕事も塾など以外は皆無なので
実家に住みながら仕事を探していたときは辛かったです。

正直に言えば、私にとっては、英語を使う仕事をするというのが
周囲に対する見栄やプライドのためだったりしたこともあります。

母親にも

「せっかく頑張って勉強したのに
なんでもっとちゃんと英語を使う仕事をせんのね。もったいない」

「近所の○○さんの娘さんは△△で翻訳の仕事しよるらしいよ。
あんたもそういう仕事があったらええのにね」

と、就職事情も知らずにいろいろ言われたり。

そういうこともあって、
「英語をちゃんと使う仕事が絶対にしたい」
と思っていました。

でも多分、本当にしたかったんじゃないんですね。
母を納得させるとか、周りの人に「すごいね」って言われたいとか
そういう、今思うとつまらないプライドのためです。


本業で毎日英語を使いながら、
副業の翻訳のお仕事も自分ではまかないきれないほど
次々に案件をいただけるようになった今、

英語を使って仕事をするのは、
私の一つのアイデンティティという感じがしています。

英語を使って人に価値を提供し、その対価をいただくことで
毎日の生活を成り立たせていただいている。
英語は私にとってはとても大事な人生の一部です。


でも、何らかの避けられない事情で
英語を使って収入を得ることができなくなったとしたら
私がものすごく打ちひしがれてしまうかというと
それはないなという気持ちも強くあります。

別に英語が収入に直結しなくても、私には大きな問題ではありません。


英語以外の私が好きなこと、強み、キャッシュポイントを
探して、見つけて、磨いて、それで収入を得るだけだと思うのです。

実際に、英語以外のキャッシュポイントも磨いています。

私はもともと専門分野なんて何もない人間ですし、
最初から得意だったことなんかも水泳くらいしかありませんが、
英語ができるだけでは食べていけなくなるという危機感はいつも持っているので、
リスク分散と自己成長のために別の武器を磨いています。

そうしておけば、また自分の得意なことで
人のお役に立ててお金がいただけると思えば
英語の仕事でなくてもやりがいが感じられ、楽しいと思います。

そして、英語は英語で、これからも趣味として続けるだろうし
海外旅行に行ったり、映画を観たりするなかで
英語ができることで受けられる恩恵を享受するだけです。



「英語の仕事をする」ということに縛られすぎて
ご自身を苦しめているのではないかな?と思ったので
このようなお話をさせていただきました。

地理的に難しい状況の中で
英語の仕事にこだわっている理由は何なのか?

英語を生かせる仕事が見つかるまでは
まだまだ就職をしなくても良い(それが許される)状況なのか、
それとも、早く収入源を確保しないといけない状況なのか?

そういったことをもう一度整理してみてはいかがでしょうか。

決して「英語の仕事を諦めろ」と言っているのではなく
今後、スキルを磨き続けて、希望の仕事をゲットできるにふさわしい
自分(スキル的にも、精神的にも、人格的にも)になる努力を続ければ
またチャンスが訪れるかもしれません。

ずいぶんと厳しいことも書いてしまいましたが、
少しでもご参考になったら幸いです。


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