翻訳の道に今後進んでいくために、今準備できること

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今日は、翻訳の仕事をするためにはどう準備をしていけばいいかというご質問にお答えします。

—– 件名 —–
翻訳業について

—– 現在の英語レベル —–
TOEIC 900点

—– メッセージ —–

最近えいみさんのホームページを拝見させて頂いており、へぇーと言う事が多くあり、楽しんで読ませていただいております。

私は英語が好きで、大学は海外へ留学していました。ただ、会話の方が好きで、文法はあまり得意とは言えません。。。今まで英語をあまり使わない仕事をしてきましたが、やはり英語を使って仕事がしたいと思い、現在就職活動中です。

そこで、翻訳の道に進みたい!と思い色々調べているのですが、文法が苦手な私に務まるのか不安ですし、未経験で雇ってもらえる可能性も低いと思います。

英語力が高いとも思いませんし、英語+専門知識があってこその翻訳だと思っております。こんな甘い考えで翻訳の道に進むべきではないと思う反面、今からスキルを積んでいきたいとも思います。

派遣で少しずつスキルを積んでいこうとも考えていますが、こんな私が翻訳の道に進んでいくために、今これをすべき!というものがありましたら、アドバイスお願い致します。

長文になりまして申し訳ありません。
えいみさんのホームページこれからも楽しみにしています!頑張ってください!

—– 引用について —–
名前を伏せて引用可



メールありがとうございます^^

今何をすべきかについては、まず、文法が苦手という自覚があるのでしたら、文法の復習を真っ先にするべきです。翻訳は、(特に専門分野を持たない人の場合は)文法理解がしっかりしていないと非常に厳しいです。私の日々の翻訳業務でもそうですが、長~~い文章を読んで、構文を取って、修飾部分の切れ目を判断して、正しく訳さないといけないので。

お勧めの文法問題集は、たとえばこちらです。

中学英語の復習

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文法については、メール講座で詳しくお話ししてますので、翻訳にご興味があればぜひ読んでおいてください。


文法の復習が終わったら、翻訳の練習


次にやるべきことは、「翻訳」ですね。「は?」という感じかもしれませんが、翻訳は別に翻訳の仕事につかなくてもできます。高校生用の英文解釈の問題集でもいいし、翻訳コンテストでもいいし、翻訳という作業をたくさんしてみましょう。

多分、最初はほんの数行を訳すにも悲しいくらい時間がかかった上に、悲しいくらいへんてこな翻訳しかできません。訓練で少しずつ上手になるしかないので、解説などを読んで自分で課題を認識し、何度も挑戦してください。

翻訳(英文和訳)トレーニングに使える高校生用のお勧め問題集は、以下です。

高校初~中級

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高校中~上級

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この「英文標準問題精講」の方は、私が高校生の頃からものすごく有名でみんな持ってました。初版がなんと1933年!あなたも高校時代に使ったことがあるのではないでしょうか。私は、塾でこれをやらされるのがイヤでたまりませんでした。

高校生が日本語をこねくりまわして翻訳するのは今となってはどうかと思いますが、翻訳の仕事をしたい大人が英文和訳の練習に使うには非常に良い本です。

また、翻訳コンテストも非常にお勧めです。私は、翻訳講座等で専門的な勉強をしたことは一度もないのですが、新聞の翻訳コンテスト(無料)に応募し、解説をじっくり読んで復習をするということを繰り返しながら、翻訳のスキルを身につけました。

→ 週150円で翻訳を独学 -The Japan News翻訳コンテスト

上記の翻訳コンテストはTOEIC900点程度以上の上級者向けなので、まだ難しいという場合はこちらがお勧めです。

→ アメリア翻訳コンテスト

アメリアは有料会員にならなければ様々な特典(求人情報など)を利用できませんが、この翻訳コンテストは、会員でなくても応募できます。コンテスト開催中は、サイトのトップページに「○○翻訳コンテスト無料開催中」というコーナーが現れますので、そこから応募できます。


翻訳セミナーや勉強会、懇親会で実際に翻訳の空気に触れる


次に、翻訳者を目指す人向けのセミナーや勉強会を探して、参加してみてください。翻訳学校が主催しているセミナーもありますし、現役翻訳者のグループが企画する勉強会やパーティーもよく開かれています。

そういう場所に行って話を聞いてみるだけで、翻訳という仕事についていろんなことが分かると思います。勉強のやり方や将来の方向性も見えてくるはずです。

たとえば、こんな団体や翻訳学校がセミナーや説明会を開催しています。

日本翻訳者協会(JAT)

日本翻訳連盟(JTF)

サン・フレアアカデミー

ILC国際語学センター


セミナーの内容は、翻訳という仕事との向き合い方や仕事を得る方法であったり、翻訳者が知っておくべき便利なMicrosoft Wordの機能の使い方だったり、あるいは具体的に翻訳のテクニックだったりと様々です。まだ翻訳の仕事をしていなくても参加できるものがほとんどですので、積極的に参加してみることをお勧めします。

私も、これまでいろんな翻訳セミナーに参加しましたが、セミナーの後に懇親会もあることが多いので、現役のフリーランス翻訳者の方たちと情報交換もできて非常に有意義でした。

また、翻訳学校だけでなく、派遣会社も英語を活かして仕事をしたい人を対象にセミナーをやっていたりします。私の場合、派遣会社が主催する「英語を活かすお仕事の現状」というセミナーに参加したことがきっかけで、外資系企業での秘書兼翻訳の仕事を得ました。


専門知識がないと翻訳はできないのか?


「英語+専門知識があってこその翻訳」というのは、半分正解で半分不正解です。技術者など、もともと専門知識があった人が翻訳の仕事をするようになった場合もあれば、専門知識なしでその業界に入り、翻訳の実務経験を積みながら知識を身につけてきた翻訳者もいます。私は完全に後者ですが、後者の方が一般的に多いように思います。

産業翻訳の分野は、医薬、特許、金融、ITなどいろいろありますが、どうしてもこの分野というこだわりがあるのでなければ、今は専門知識の心配はしなくていいと思います。というのは、私が知る限り、多くの場合は「就職をした会社がたまたま○○分野の企業だったから、そこで翻訳をしながら専門知識を学ばざるを得なかった」という感じだからです。

ですので、たまたま人材を募集していた企業、たまたま派遣会社に勧められた企業、自宅から通える企業という感じでご縁のあった会社の仕事から始めればいいですよ。

翻訳業務が含まれる仕事がゲットできれば最高ですが、それが無理なら、翻訳業務(海外との取引)がありそうな会社に就職して、そこでの業務を通じてだんだんと専門知識を身につけ自分で翻訳のスキルアップをしつつ、翻訳が任せてもらえるようにアピールするのが現実的かなと思います。

「翻訳」というポジションで募集をかけていなくても、翻訳業務が発生している会社は案外多いです。社員で英語ができる人に「この文書を翻訳してほしいんだけど、お願いできる?」と突然声がかかるんです。私の読者さんにも、そういう経験をした人はたくさんいます。

突然翻訳の仕事を頼まれた時に「私はとてもできません」と断らなければいけないのは悔しいので、そうならないように力を磨いて準備しておけたらいいですね。

というわけで、お役に立ったら幸いです!

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