週150円で翻訳を独学 -The Japan News翻訳コンテスト

翻訳・・・こればかりは、人に習った方が早いと思います。

でも、「こりゃ一人では無理だ!」と思うまでは
何でも独学で突き詰めてみたい私は、
翻訳の基礎も独学でやってしまいました。

結果的に、通学の手間や出費が省けて良かったと思っています。
とても仕事をしながら翻訳学校に行く心の余裕はなかったので。

ところで、週150円とは何かというと・・・
The Japan News(英字新聞)の1部の値段です。

毎週、紙面上でこんなことが!

The Japan Newsでは、週に1回、紙面で翻訳コンテストがあります。
2013年6月現在、コンテストは毎週木曜日の紙面。
(最新情報はご自身で紙面でお確かめください)


"TRANSLATE THIS"または"TESTING TRANSLATION"というコーナー。
(週替わりです)

毎週木曜日に英文和訳、和文英訳の問題が交替で掲載されます。
お題は、実際の新聞記事。(3段落ほどの短い記事です)

それを全文翻訳して、メールで提出します。参加は無料。
ジャンルは、政治、スポーツ、国際、芸能など様々。

毎回、応募者の中から優秀者が選ばれ、紙面に氏名が載ります。
最優秀者は、氏名だけでなく翻訳作品の文自体も掲載されます。

また、模範解答の掲載に加え、かなり詳しい解説もあります。

「○○と訳した人が多かったが・・・」など、多くの人が犯した間違いなどについて
その訳がどうしていけないのか、きっちり説明してくれます。

The Japan News翻訳コンテストのいいところ

何といっても、この解説が素晴らしいのです。

翻訳を始めたばかりの頃は、
「翻訳って、どこまで意訳していいものなんだろう?」
という「許容される限界点」がなかなか見つからず、それが一番悩んだところでした。

直訳しすぎると、意図が伝わらない。
意訳しすぎると、本文から離れてしまう。

その辺のバランスの基本は、
私はデイリーヨミウリで身につけることができました。
(私が挑戦していた当時はThe Japan Newsではなくデイリーヨミウリでした)

解説を毎回じっくり読んで、模範解答や優秀者の解答を読んで、
自分のものと見比べてみる。
これを、集中してやりました。

また、コンテストに応募していると、
嫌でも「分からないことはとことん調べる」癖がつきます。
これは、翻訳者には絶対必要なスキルだと思います。

英語が出来るだけではいい翻訳にはならないので、
背景知識を仕入れたり、同じ内容の記事をネット上で探して、
日本語・英語の両方でいくつも読んだり。

英文和訳なら、新聞記事としてふさわしい翻訳をしようと思うので
日本語の表現も、できるだけ洗練されたものになるように努めます。

(間違っても、このHPのようなだらけた日本語は書きません。笑)

また、新聞記事なので、たとえ文法的には正しくても、冗長な文章は好まれません。
簡潔な英文を書けるようになるのに、本当にいい勉強になりました。

こればかりは、学校英語の勉強だけではとても身に付かないですから。

私はこのようなことを、2ヶ月くらい集中的にやりました。
たった2ヶ月でも、かなりの効果がありました。

新聞を買うお金だけで、こんな質の高い翻訳の訓練が出来るなんて
本当にお得だと思います。


こんないいこともありました

優秀者に選ばれると、図書カードが送られてきました。

デイリーヨミウリ特製図書カード。
佳作は500円、最優秀者には2500円でした。
(※現在はどんな景品なのか残念ながら知りません)

図書カードと一緒に、自分の氏名が掲載された新聞そのものも送られてきました。
(新聞はもう持ってるから、私は不要だと思うんですけど・・・。)

私も何度か選んでもらいました。
図書カードはもったいなくてなかなか使えず、
入選してから5年後くらいにようやく使いました。笑

毎回提出しているのは同じ人の場合が多いようなので、
新人さんは入選する確率が高いみたいでしたよ。
みなさんも、どうですか?

入選するとこんなことに使えます

デイリーヨミウリで翻訳訓練をしていた頃、私はちょうど就職活動をしていました。

そこで、応募書類に
「英字新聞デイリーヨミウリの翻訳コンテストに入選」
と書き加えました。

また、証拠として自分の氏名が掲載された紙面をコピーして、
就職活動の書類と一緒に送りました。
翻訳の能力について、一定のアピールになると思ったからです。

そのおかげかどうか分かりませんが、翻訳会社を含む応募した数社からは
全部良い結果をいただきました。

でも、
「無料の、しかもただの新聞のコンテストなんかでアピールして、図々しかったかな?」
と、最近まで思っていたのですが、

この翻訳コンテストについて詳しく書いていらっしゃる
翻訳学校の先生のブログを発見し、読んでみたところ・・・

「それも立派な『作品』であり、実績にもなるので、
 履歴書と一緒に翻訳サンプルを応募先にどんどん送りましょう!
 書類選考で落とされる確率は確実に減ります」

と書かれていました。
間違いじゃなかったんだ・・・と、安心。

しつこいけど、週150円をこんな風に役立てることができるなんて・・・
おいしすぎます。

余談。。。私とデイリーヨミウリのおいしい関係

私は、秘書をしていた時、このコンテストのことを知りました。

私の上司である専務が、
職場でこのデイリーヨミウリを購読していたんです。

秘書の私は、毎朝専務のお部屋に新聞を持っていくわけですが、
夕方、専務が読み終わったお古(笑)をいただいて、
帰りの電車で読んでいました。

で、面白そうだなと思って、挑戦すること3回くらい。
私の翻訳が初入選しました。

うれしくてうれしくて、専務に新聞を見せました。
専務はとても喜んでくださり、

「これからも、そういう勉強はどんどんやったらいいよ。
 あ、そうだ。僕からお願いする翻訳の仕事がない時は、勤務中にそれやりなさい。
 もし誰かに何か言われたら、『専務からの指示です』って言えばいいから」

と言ってくださったのです。(なんていい人だ~涙)

だから私は、翻訳の独学、勤務中にやらせてもらいました。

お古だから新聞代も払わなくていいし、
職場でできるから自宅でガリガリ翻訳しなくていいし。

金銭的にも、時間的にも、無駄はできるだけ省きたい。
そんな私には、ほんとにおいしいデイリーヨミウリでした。

*****


私は現在は日刊新聞は購読してないのですが、
以前はデイリーヨミウリを購読していました。
The Japan Newsは、英字新聞の中では一番安いです。1ヶ月3,665円。

記事も読みやすく、オススメ。
外国語学習に関するコーナーが特に充実していると思います。

毎日読む自信がない場合は、
木曜日だけキオスクで買う、というやり方も可能なら良いと思います。

週150円で、ものすごく質の高いトレーニングができます。
翻訳者になるつもりはなくても、英検1級を目指す人なら絶対にやるべき。

失うものは何もありませんよ。

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