マスコミは社会において有益な役割を果たしているか?(英検1級合格体験記)

—– ハンドルネーム —–
腹心の友ダイアナ

—– 年代・性別・ご職業 —–
50代女性・教員

—– 他の英語の資格 —–
TOEIC830点

—– 2次試験に合格した回 —–
2015年度第3回

—– 何回目での合格? —–
1回目

—– 合格点(内訳) —–
78 (21・27・14・16)

—– 選んだトピックとその理由 —–
Do the mass media play a positive role in society?

—– スピーチの内容 —–

(主張)マスメディアは良い役割を果たしている。
(理由)①社会情勢が分かる。社会情勢を知ることは市民として大切であり、民主主義社会の重要な要素。
②世界情勢も分かる。インターネットにより、より速く多くの情報が得られるのはとても良いことだ。③ネガティブな報道も多いが、知ることこそ重要。自分の意見形成の参考になる。

—– 試験官とのやりとり —–

ネイティブ試験官(以下ネ):メディアの報道がある政策のadvocacy となるのではないか?
私:(ここでadvocacyがちょっと分からなかったので)この文脈におけるadvocacyとは?

ネ:(簡単に言いなおしてくれました。)
私:Advocacyにならないと思う。

ネ:でもメディアは中立ではないから、報道によって世論操作をしているのではないか?
私:メディアが中立であることはあり得ない。なぜなら報道も我々と同じ人間がしているから。私たちはそのことをいつも覚えていなければならない。賛成の報道を聞いたら、必ず反対の報道も聞かなければならない。

ネ:(得心がいったという表情をしてくれました)
ではメディアが何か間違った報道をした時は罰せられるべきか?
私:それはどうでしょう...(こう来ると思わなかったのでちょっと困って考えていると)

ネ:例えば先日報道されていた「従軍慰安婦」関連の報道です。
私:私たち市民がメディアを罰するとしたら、それはその報道機関を信用しなくなるということです。もうそのメディアに耳を傾けないことで、メディアは十分罰せられると思います。(この問題については個人的に長く報道を追っていたので自信を持って答えました)

日本人試験官:インターネットが広まっているので、紙媒体の報道はなくなっていくと思いますか?
私:はい。でもあることを詳しく解説するような雑誌はこれからも生き残るでしょう。
(日本人試験官はもう1つ質問をしましたが、内容を忘れてしまいました。)
ネ:(最後の質問をしていましたが、ここで残念ながらtime up 私もtime upと同時に内容をわすれました)

—– 良かった点 —–

①練習した過去問と酷似したトピックを使えたこと
 2013年第2回午前の部で Agree or disagree: The news media should be regulated by the government という問題が出ていました。渡されたカードを見てメディアで行こうとすぐに決めました。

②記憶に頼らずにスピーチをしたこと。
スピーチを始めたとき、練習の時の内容を思い出してそれを言おうとしていましたが、スピーチは暗唱じゃないということを思い出し、アイコンタクトにも気を付けて、自分が言いたいことを今言っています、という態度で臨みました。

③空白時間なしでスピーチができたこと

④インタラクションが上手くいったこと←これが最大の合格ポイントだと思っています!
 これは選んだトピックに負うところが大きいです。日頃考えていることが自信を持って言えたので、ネイティブ試験官が私の意見に興味を持ってくれたようです。

⑤ビッグワードを使わなかったこと
 英検対策本に出ているネイティブが書いた華麗な英文はスピーチ構成の参考にしましたが、真似たり、暗唱したりすることは一切しませんでした。(シャドウイングはしました)試験には自分一人で臨むので、自分の持っている力で戦おうと考えていました。

—– 反省点 —–

ネイティブとの会話に慣れていないため、相手の言ったことを聞き返すとき、この言い方で失礼にならないかと心配になりました。日頃の会話量=実力になると実感しました。

—– 勉強法、気をつけたこと —–

1次試験ではかなり自信のあった読解問題とリスニングで大きく躓いたので、合格はないだろうと思っていました。友人には気持ちを切り替えて2次対策をした方がいいと勧められましたが、気持ちの切り替えというのは思いのほか難しいものです。ウェブでの結果発表まで、できなかった読解問題の復習ばかりしていました。

では1次結果発表後は頑張れたかというと、そうでもありませんでした。「あと2週間で何ができるか」と思うと焦りばかり感じてしまい、落ち着きませんでした。以下、やったことを日付順に書きます。

13日前:スピーチの模範例を過去問題集付属CDで聞き始めました。そこでスピーチの構成は<主張+理由①②③>と知り、さらにえいみさんのウェブページで「主張のあとはどんどん例を出していけば大丈夫」と書かれていたので、自分もこれで行こうと決めました。

12日前:過去問題集に2012年度第3回~2014年度第2回のトピックが載っていたのを書き写し、自作の面接カードを作りました。それぞれのトピックに対して「賛成・反対」と理由3つを考えてノートにメモを作りました。以降の練習にこの自作トピックカードとノートを使いました。

11~10日前:職場のネイティブにスピーチを聞いてもらいました。本番と同じようにカードを渡してもらい、1分で考え、2分でスピーチをしました。「あ~」や「う~」ばかりでめちゃめちゃなスピーチでしたが、同僚ネイティブは我慢強く聞いてくれ、質問もし、フィードバックもしてくれました。自分のダメ加減が分かったので良い練習だったと思います。同僚は「考えている時も英語で言った方がよい」とアドバイスしてくれました。”Let me see,” “Well,”で話を繋いだ方が自然でよいとのことです。

9~8日前:タイマーとICレコーダーを使ってスピーチ練習をしました。2分間が意外に短いことを知りました。スピーチをレコーダーで聞き直したあと「本当はこう言いたかった」という内容を声に出しながらタイピングしてみました。それをプリントアウトして何度も音読し、さらに改良をしていきました。振り返ってみるとこの勉強はとても効果的だったと思います。さらにモデルスピーチをひたすらシャドウイングしました。

7~6日前:再び同僚ネイティブに練習相手になってもらいました。彼女から「例をあげてもいいけどその分話が逸れていっている」との指摘を受けました。自分では模範スピーチを真似ていたつもりだったので意外な指摘でした。最後に練習したのは「全ての人に大学教育は必要か」でした。あまり広い範囲で理由を述べられなかったと思うのですが、同僚は絶賛してくれました。話にまとまりがあってよいとのことでした。この練習により、スピーチでは無理せず、思うところを素直に述べた方がよいということを学びました。

5~3日前:仕事が忙しくて英検どころではなくなりました。社会人にはありがちなことなのでこうしたことも視野に入れて準備すべきだと思います。この3日間はえいみさんのブログで見た過去の合格者さんと同じことをしました。ボキャビルマラソンから2次に使えそうな部分をピックアップしてひたすら聞く&シャドウイングです。隙間時間にボキャビルマラソンのテキストを全部見直して、帰宅してからwalkmanのplay listに入れて聞きまくりました。もちろんシャドウイングもしました。

2~1日前:モデルスピーチや上記ボキャビルマラソンからの抜粋をひたすらシャドウイングしました。また、トピックにヤマを張りました。「男性の育休取得の是非」「公共スペースでの全面禁煙法制化の是非」を考えておきました。全面禁煙に関しては産経新聞に賛否が出ていたので、読みこんでおきました。

 こうしてみると、意外に頑張っていたなと自分でも思います(笑)。1次が通ったのだから1年間2次が受けられると思い、今回は見学のつもりで行こうと思ったのが、余分な緊張感を持たないですんだ理由だと思います。それでもスピーチでは絶対黙らないと決めていました。リラックスと集中がうまくかみ合ったように思います。

—– 合格までに利用したもの —–

えいみさんのブログ「独学で英語の達人」
 勉強に行き詰った時は何度も読みました。えいみさんほど簡潔・的確なアドバイスをして下さる方はいません。
 1次試験には「英検エッセー5つのルール」を、2次試験には過去の合格者さんの体験記をプリントアウトして持って行きました。

ヒアリングマラソン (2012/01~2012/11) えいみさんのメール講座特典付き
ボキャビルマラソン (2014/01~2014/08)
通訳トレーニング入門 (2015/02~2015/08)
ヒアリングマラソン(ライト)(2015/11~現在)
YouCanSpeak (2014/11~現在)
 *この4講座は本当に役立ちます。英検対策になるのはもちろんですが、英語力アップのために継続していくべきものと思っています。

『英検1級過去6回全問題集』2013年度版、2015年度版
*過去問は傾向を知り、対策を練るのに重要です。過去問を解いて本番時の時間配分を体感しておく必要があると思います。
『キクタン英検1級』(単語カード代わりに使いました)
『英語がわかるリスニングVOAスペシャルイングリッシュ』(毎日シャドウイングしました)
ハーシーさんのブログ「目指せ英検1級」
 *えいみさんもご覧になったということを書かれていたので、直前に読みました。「スピーチなんて○○河童」のイラストがいいですね!お礼のメールを書いたのですが、戻ってきてしまいました。ちょっと心配です。
2015年夏から聞き始めたポッドキャスト
 *2次対策にはTED Talksが内容・スピーチの仕方の両方で参考になりました。

—– えいみに一言、これから受験される方へのメッセージなど —–

 えいみさんにはどんなにお礼を述べても足りないくらいです。何がきっかけだったか忘れてしまいましたがおそらく「独学」「英検1級」で検索してブログに行き着いたのだと思います。フルタイムで仕事をしていて地方在住だと会話学校への通学は不可能です。今までも独学で頑張ってきましたが、それで英検1級も行けるのだろうかと思い、検索をかけたのだと思いますが、えいみさんにヒットして良かったです。推薦される教材に間違いはないし、推薦されていながら「元を取ろうなんて思っちゃダメ」なんて仰るし。偽りなく、ご自身の体験から勉強法を勧めて下さっているのだということが良く分かり、信頼して頑張ることができました。この信頼感、大切だと思います。

 今後受験される方へ。英検1級は思っていたより怖くなかったです。ただ社会人は学生より忙しいし、冠婚葬祭いろいろありますので、長期的視野で臨んだ方がいいかもしれません。私が1級受験を決めたのは2011年秋。2013年1月に準1級を取得。2015年1月には1級を受験しようと思っていましたが、2014年夏から秋に相次いで身内が亡くなり、しばらくは英検どころではありませんでした。それでも私を支えてくれたのは英語学習であり、私の受験宣言を聞いて励ましてくれた友だちでした。体験記にも書きましたが、直前準備はほとんどできないといっていいと思います。だから長いスパンで計画を立てて、日々コツコツと実行して下さい。そうすればきっと合格できると思います。1級合格は嬉しいですが、英語の達人への第1歩に過ぎないと思います。これからもがんばりたいです。


えいみより

詳しい体験談を書いていただき、ありがとうございます!

お忙しいお仕事の合間を縫って、スピーチの練習などを
私なんかよりずっと丁寧に準備されたご様子が分かり、頭が下がります。

> 1次試験には「英検エッセー5つのルール」を、2次試験には過去の合格者さんの体験記をプリントアウトして持って行きました。

このブログをご愛読&活用してくださり、本当にうれしいです!
他の方の体験記も参考になるものばかりですし、「○○だったけど案外大丈夫だった」というエピソードが多いので、読むと勇気がわきますよね^^

また、日頃からニュースに問題意識を持って接することはやはり重要だなと腹心の友ダイアナさんの体験談を読んで感じました。今回のトピックの選択肢にあったかどうか分かりませんが、最近話題になった議員さんの件もあり、男性の育児休暇取得はもしかしたら出るかもしれないトピックだなと思いました。きっとダイアナさんもそう思ってボキャビルマラソンも使って準備されたのだと思いますが(笑)

どこかに書いた気がしますが、エッセーやスピーチのトピックは、「今まさに状況が移り変わっていること」ではなく「ちょっと前にすごく話題になったが今は議論が落ち着いたこと」が出るようです。たとえば、何かの犯罪事件があってまだ犯人が分からないとか動機が分からないとかいう問題がトピックになることはなく、無差別殺人で動機はストレスでした→そういう犯罪を未然に防ぐ策として「街角に防犯カメラを設置することに賛成か?」「プライバシーの侵害vs市民の安全」といったトピックが(特定の事件についてではなく、一般論として)出るようですね。

というわけで、詳しく体験記と対策法を書いてくださって、本当にありがとうございました!


→ 次の英検1級合格体験記へすすむ(準備中)


多くの英検1級2次試験チャレンジャーに選ばれている教材

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