メンタルヘルス対策についてもっと多くのことがなされるべきか(2)(英検1級合格体験記)

(英検1級体験談)メンタルヘルス対策についてもっと多くのことがなされるべきか?(1)の続きです。

—– 不合格回との違い(前回不合格だった方へ) —–

結果的に見ると、練習に費やした時間かな、と思います。正直初回チャレンジの時はみくびっていました。6割取れれば合格。受験者の半分は合格とたかをくくっていたので1次試験ほど本気で練習していませんでした。結果44点。不合格B。かなり凹みました。
そこでこの3ヶ月間は生活の中心に英検を入れました。とは言え机にかじりつく時間もありません。ほとんどが「ながら勉強」でしたが。

フィリピン英会話は去年の9月から始めましたが、5ヶ月経った試験直前、何かを説明していた私に向かって先生が「むらさき、あなた、上手になったわねぇ。会話がとてもspontaneousになったわよ。(オネエの先生です)アタシとレッスン始めた最初の時なんて、考えてから話していたじゃない。でも今は考えながら話せるようになったわ。」としみじみ言われました。私にとっては、合格するまでには5ヶ月という時間が必要だったのだと思います。

場馴れするのも重要だと思いました。前回は声が大きいスキンヘッドの試験官で、見かけで威圧されたというのもありました。
これまた誰かの体験談「怖い感じの外国人のおじさんをネットで探して、その人に向かってスピーチする」のもやってみました。

(ちなみにこの試験官に”How are you?”と聞かれ、”Fine, thank you.”と答えたら「外はこんなに曇ってるのに君は元気なのか。Ha Ha!」みたいなことを言われ「君はパープルの服を着ているので緊張しているに違いない」とか、もう色んな意味でカルチャーショックでした。今回の試験官はもっとテンションが低い人でホッとしました。)

スピーチの内容については、「イントロでメイン意見→理由1→理由2→結論」が理想だと思うし、それに近づく訓練をするべきだと思います。
ただ、本番でどうしても理由が1個しか浮かばないこともあると思います。(今回の私がそうでした)

そういった場合は理由1をサポートする例をたくさん挙げる、「確かに○○という意見(反対意見)もあります。でも私はこう思います。」的な展開に持っていくなど方法もあるので、緊急時の対処法として理想の形式以外のスピーチもしてみたほうがいいと思います。(そういう「型」を身につけるという意味でも書いてみるのが手です。)
結果私は理由が1つでも18点取れていたので。

—– 合格までに利用したもの —–

1.ラジオ番組
ネタ集めの格好の素材でした。

・NHK第一 PM5:00~「私も一言、夕方ニュース」
旬の話題についてNHKの末田アナをはじめ、専門家、コメンテーターが様々な角度から解説する番組。視聴者の意見も紹介され、yes/no両方の視点から物事を捉えられる。しかも夕食の支度をしながら聞ける時間帯。主婦にはいいです!時々手を止めてネタ帳に内容を書き留めました。番組を聞きながら内容を英語で言い直したりもしました。
この番組のお陰で「自殺者が3万人を超える」という事実を知り、スピーチに具体的な数字を入れることができました。

・TBSラジオ PM10:00~「ニュース探求ラジオ Dig」podcastあり。
これも旬のニュースを取り上げる形態は上記の番組と一緒ですが、コメンテーターが若め、(カンニング竹山とか出てます。若くないけど)ポップな感じです。digという名前の通り「公安警察とは」などNHKでは取り上げにくい話題にも切り込んでいくので聞いていてエキサイトします。
でも今年の3月いっぱいで終了とのことで、超、超ショックです。

私はラジオっ子なのでこれ以外の番組でも、特にニュース解説的なものはよく聞いていました。気になるニュースは英語で口に出して説明したり、意見を言ってみたり、ラジオを聞きながらブツブツ言っていることが多かったです。子どもは変な顔で見ていました。

2.日本語で何かを説明する外国人の動画
「自分の英語って果たして外国人にはどう聞こえているのか?」と気になった時、ふと外国人が話す日本語が聞いてみたくなり、youtubeで検索しました。
結果、破綻しない程度であれば文法的におかしくても、笑顔で、いきいきと、楽しそうに話す外国人は好感度が高かったです。
えいみさんも「結局は印象が大きい」とおっしゃっていますが、本当にそのとおりだと思いました。

3.ボキャビルマラソンのテキスト
えいみさんおっしゃるように、ボキャビルマラソンのテキスト、situation A,Bは1級のスピーチに使えました。
まずエクセルにタイトルを打ち出し、プリントアウトしておきました。

「英検おみくじ」でスピーチを行った後、スピーチトピックに近い内容の会話・パッセージをその紙から拾ってきて、スピーチの補足に使ったり、言い回しや論理展開を参考にしました。自分で頑張らなくてもネタを集めてくれているので助かりました。手持ちの教材を使い回せてオトクな気分にもなれましたし。

(ボキャビルは1次試験の時にお世話になりました。語彙セクションが25点満点中19点取れたので、何らかの効果はあったと思います。)

4.もちろん、えいみさんのHP
えいみさんを含め、みなさんの体験談を何度も読みました。
えいみさんの体験談の中で、私の境遇に近い部分を何度も読んで、「これは私のことだ、えいみさんは私だ」と意味不明なことを考えていました。

他には特に「気に入った体験談をプリントアウトして試験会場に持っていった」という方の体験談が印象的で、元気づけられました。
具体的な勉強方法はもちろん、メンタル面まで支えてくれた心の友でした。

—– えいみに一言、これから受験される方へのメッセージなど —–

念願の英検1級2次に合格しました。
1次合格した回の試験は予定があって受けられず、一次免除で受けた次の回では不合格B。一次免除4回目の時も予定が入っているため、実質的に今回が最後の一次免除チャンスでした。プレッシャーはかなり大きかったです。受かって本当にホッとしました

えいみさんへ
合格して、体験記を書くことが、こんなに手間のかかるHPを作ってくれたえいみさんへの恩返しだと思っていました。
本当に、本当にありがとうございました。
えいみさんのHPに出会わなかったら、英検1級を本気で目指そうとも、英語を使った仕事にこんな形でアプローチしようとも思わなかったです。

1級を合格はしましたが、正直怖いです。
英検1級なんて、取ってしまえば英語の実力のほんの一部の証明にしかならないと痛感しているからです。鍛えていた20代は腹筋が割れていたけれど、やめてしまえば筋力はどんどん落ちていくのと一緒だと思います。

とは言え、英語を勉強し始めた中学1年から憧れであった英検1級合格で、自分の中で1つの区切りをつけることができました。
「やっと投資してきた分を生かす時期が来たね」と夫にも言われました。
怖いですが、ちょっとワクワクもしています。やっと翻訳の勉強に集中できると思うと燃えています。

これから受験される方へ
今回受験して、前回も来ていた顔を見ました。控え室で隣にいた人の受験票には「一次免除」。その前の人の受験票にも「一次免除」。
結構みんな落ちているんだなあと思いました。
私のように甘くみていると痛い目にあうかもしれません(爆)本番では練習の半分の実力が出ればいい方です。
準備できる時間を最大限有効に活用し、相手とテンポよく会話ができるようトレーニングする必要があると思いました。

あと、前日はよく寝ることです。
私は、試験の前日の昼に食べた「豚トロ丼」の脂と試験への緊張感が胃袋でスパークしたらしく、夜にすごい胸焼けと嘔吐感に襲われ、子どもと一緒に8時に就寝しました。

おかげで緊張どころではなく、朝は超スッキリ目覚め、胃袋も治り、「なんとかなるさ」と開き直ることができました。
年を取ればとるほど健康管理は重要です…。

長々とすみません。英検は単なる資格試験です。相手を蹴散らす試験ではなく、その気になれば誰でも受かる試験です。
自分が今立っている場所が合格に一番近いところと信じ、地道に続けていれば必ず合格できるのと思います!


えいみより

むらさきさん、お忙しいところ
こんなに詳細な体験談を書いてくださって、本当にありがとうございます!
これから受験される方にとってもこの上なく貴重な体験談だと思います。

> 日本社会における貧困の問題は、二次試験云々とは別に話したいと思っていたトピックでした。フィリピン英会話で先生に説明したこともあり、いくつかの角度(生活保護や若者の失業問題など)から考えていたことでもありました。
なので、トピックカードの一番上に書かれていたこのトピックを見て、メンタルヘルスは貧困の問題とつなげられると思い、迷わず選ぶことができました。

これまで考えをまとめたことのあるトピックなどは、できるだけ
スピーチの内容と絡ませることができれば良いですよね。

一回じっくり考えたことのあるトピック、話したことのあるトピックなら
今初めて何を話そうかと考えるより、格段にスラスラ話せるはずですから。

そういう意味では、むらさきさんも実践されたように

・日々、日本語のソースを含めいろんなネタを集めて考えることと、
・フィリピン英会話などを利用して自分の意見を英語で人に話す

ということをするのが非常に効果的だと思います。

> 私の話した地域のボランティアサークルの話は、政府とは直接関係はありませんが、「○○区」と具体的な名称を出した時、2人の面接官の顔つきが変わり、とても大きくうなずいてくれたのでイメージは良さそうでした。
奇抜なアイディアを話す必要も余裕もないと思いますが、個人的な話をトピックにつなげるというのは作戦としてかなりいいと思います。

ですね~。
個人的な体験談というのは、他のページでも何度も書きましたが
とても効果があります。
それだけで試験官の評価がぐんと上がる感じです。

試験官も丸一日ああやって次から次へとスピーチを聞いているわけなので
そりゃ同じような話ばっかりで飽きると思うんですよ。

だから、自分の個人的な体験談、家族の話、職場の話、地域の話など
「この話はこういうトピックで具体例として使えそうだな!」というのを
常に探して英語で言えるよう準備しておくといいと思います。


> えいみさんのアドバイスに従わず(汗)スピーチは書きました。(中略)前回はスピーチを書かないことにこだわりすぎてしましたが、ものは試しで一本書いてみると、例えば月並みな「環境問題」でも自分が何も言えないことに気が付きました。
思考の整理という観点から書いてみるのはいい手だと思います。

もちろん、書く時間とガッツのある人は書けばいいですよ。^^
私は、「スピーチは書くな」というアドバイスはしていないつもりです。
「私自身はスピーチ書いてまで合格しなくていいやと思った」と書いただけで・・・

おそらく、スピーチを書いて思考をまとめるという練習は
これから受験する方は1次試験の前にやると効率がより良いでしょうね。

1次試験のエッセー対策になりますし、
エッセーもスピーチもお手本とすべき構成は全く同じなわけですから、
2次試験対策では、そのエッセーの流れを頭に入れつつ
もっと「英語が口からスラスラ出てくる」という会話面を重視して
訓練をすることができるかなと思います。

というわけで、むらさきさん、
貴重な体験談をありがとうございました!


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