ここが変だよ!?英検1級 -掟破りの英検1級対策

私は、英検1級を受験する過程で、たくさんの疑問にぶつかりました。

「なんでこんな問題が~~っ??」
「ここでそれはないじゃろ!!」

まあ、もちろん私の実力不足でそんな感想を持ったことは否定できないんですが、

それでも、より良い日本の英語教育のために(笑)、あえて
「英検1級は、ここが変!」と言わせてください。

このページでは、私の独断と偏見により、
英検1級の問題点を指摘し、それに代わる提案をしてみたいと思います。


英検1級、ここが変!その1:

◆ 合格点が低すぎる!

英検1級では「読む・聞く・書く・話す」の全てのスキルが問われます。

そして、その合格者は
「4技能においてバランスの取れたオールマイティー」

というのが一般的な見方であり、英検協会の意図でもあると思います。

でも、そうは言い切れないのです。
合格点が低すぎるからです。

合格ラインは、1次では70%前後。
(2次にいたっては60%)



これは、(1次試験で)すごく苦手な分野があったとしても、
他の分野で補うことができることを意味します。


英検1級取得者の評価という面を考えると、
「英検1級レベルに満たないスキルもある」という危険は見逃せないと思います。

(もちろん、合格を目指す受験者にとっては
 苦手を他で挽回できるのは有難いことなんですが・・・)

かく言う私も、パート1(語彙)はひどい出来でした。


<解決策>

もちろん合格点を上げることだと思います。
ただし、その代わりに問題のレベルを全体的にちょっとだけ下げる。

(まあ、個人的にはパート1のレベルを下げたらいいと思いますけど。笑)

そうすれば、難易度は下がるものの、どのジャンルも手を抜けなくなるので
結果的に「オールマイティー」と言っても良い合格者しか出ないはずです。


英検1級、ここが変!その2: 

◆ 語彙問題が難しすぎる!

もう~~、これだけは私は譲れません!

パート1の語彙の問題だけありえないくらい難しいというのは、
ほとんどの人は意見が一致すると、私は勝手に思っています。

熟語については、実用度が語彙よりは
高めのものが出ている印象ですが・・・。

結局、英検1級で必要な単語って?でも書きましたが、

重要度のレベルに入らないものが
全体の4分の1を占めるのは、やっぱり異常だと思います。

少なくともこれから
英検1級に挑戦しようというレベルの受験者にとっては、
あまりにレベルの高い語彙が求められています。



その対策には、日常(新聞・テレビなど)で
新しい単語に触れながら語彙を増やしていくのでは
とても間に合わないため、

「単語集で暗記する」という作業が欠かせなくなります。

こういう問題を出すことによって、批判の多い「暗記重視」の風潮を
さらに煽っているだけでは・・・?と思ってしまいます。

語彙力が大切であることは、もちろん分かります。

でも、ノンネイティブが
ビジネスシーンや日常でほとんど触れることのない単語を

単語本でがむしゃらに暗記することに、
いったいどれほどの意味があるのでしょう・・・?

「全然意味がない」とは、もちろん言いません。
その単語も当然使われる場面があるのも分かります。


繰り返しますが、語彙強化が無駄だと言っているのではありません。

言いたいのは、
他の問題の難易度と比べてバランスが悪すぎる
ということです。

あれほどの語彙力を試す問題を作るのであれば、
他の全ジャンルの問題のレベルを上げて、

「英検初段」でも作ったらいいんじゃないかと思いますが、(笑)
・・・どう思いますか?




<解決策>

英検1級の長文問題の語彙は難しくない
「語彙力についての個人的な見解」で書きましたが、

「単語が分からないけどどうしても調べることができない」
という状況はほとんどありません。

分からなければ聞けばいいし、調べればいいと思います。

それよりずっと重要で役に立つのは、
「分からない単語の意味を文脈から想像する」スキルです。

私たちは、母国語である日本語でさえ、
100%は聞き取れていません。

意識はしていなくても、話の流れから、
「これを言っているのだろう」と想像しています。

英語学習がどのレベルに達しても、「想像力」は必要なスキルだと思います。

ということで、解決策は、「語彙のレベルを下げる」でもいいんですが

それより私が提案したいのは、「文脈から想像させる」語彙問題です。

例えば、現在の問題形式。

Professor Friedman’s drug experiments have been widely criticized
because other scientists have been unable to (  ) the procedures
and get the same results.

1. renounce   2. reiterate   3. recuperate   4. replicate
(2008年第1回の問題)

この代わりに、

Professor Friedman’s drug experiments have been widely criticized
because other scientists have been unable to replicate the procedures
and get the same results.

問題: replicate と同じ意味の単語を次から選びなさい。

1. relocate    2. explain    3. complete   4. recreate

こんな問題とか、どうでしょうかね?

要は、「文脈から意味を理解する力」があれば
何とか解ける問題にするということです。

(ま、これだと例文が簡単すぎてしまうので、調整は必要ですが・・・


英検1級、ここが変!その3:

◆ リスニングの問題が変!!

リスニングの意外な盲点でも書きましたが、
リスニング問題ではリスニング力より速読力が問われている気がします。

なんか違うんじゃない・・・?と思うのは
私だけではないと思うのですが、いかがでしょうか?

まあ、速読のことは置いておいても、
英検1級のリスニングの英語レベルは、
「簡単すぎる」と私は思います。

語彙力は実用的なレベルと比べて難しすぎると上で書きましたが、
逆にリスニングの英語は、実用的なレベルと比べると物足りない気がします。

リスニングの平均点が低いとすれば、
それは選択肢を選ぶ時間制限の問題であって、
決して話されている英語が難しいからではないと私は思います。

英検1級の、「テスト用に作られた」英語は
不自然に発音がはっきりしていて、
実際に私たちがテレビなどで聞く英語とは全然違うと思います。

(最後のインタビューだけは本物の音声だったでしょうか?)



よく言われることですが、
TOEICのリスニングで満点が取れても、
英検1級のリスニングは問題なく聞き取れても、
映画や実際のネイティブの会話の聞き取りが困難な人は、本当に多いです。

・・・私もその一人でした。


一般的なニュースを聞いたり、映画を見たりするために必要な、
「本当の英語」を理解するリスニング力こそ、
英検1級で試されるべきなんじゃないでしょうか?



<解決策>

リスニング問題を(出来る限り)全部、本物の音声にする。
例えばCNNニュースとか、講演とか。

そして選択肢は、英語さえ聞き取れれば簡単に正解が選べるようにする。

リスニングなのにリーディング力が問われるのは、なんだか違う気がします。

リーディング力については、
ちゃんとそのための問題が別にあるわけですし。


英検1級、ここが変!その4:

◆ エッセーとスピーチ、どちらかは翻訳形式にすれば?

自分の言いたいことを、筋道立てて相手にわかりやすく言う。

これは生きていく上で重要なスキルであることは、よく分かります。

でも、エッセーとスピーチの両方で、
この能力を測る必要があるんでしょうか?

・・・どっちか一つでいいんじゃない?と私は思います。

実際、留学する人以外は
スピーチやエッセーのスキルを実生活で使うシーンはあまりないと思います。

まあ、英語でプレゼンする機会でもあれば、役に立つかも知れませんけど・・・。

それよりも、「翻訳のスキル」の方がビジネスでも重要だと思います。

別に翻訳者でなくても、英語が仕事で必要な人なら
英語と日本語が頭の中を飛び交っているわけで、
翻訳作業は常にやっているわけです。

いくら「英語で考える頭を作るのが大事!」と言ったって、
日本人である以上、100%英語脳なんて絶対に作れないと思います。

英語で話したり書いたりする時、
かなりの上級者であっても、やっぱり複雑な内容は
先に日本語で頭に浮かんでいるものを
英語に翻訳していくことが多いと思います。


<解決策>

思い切ってエッセーは無しにして、以前の翻訳形式に戻す。

前のようにビジネスレターの翻訳でもいいし、
新聞記事や評論文の翻訳でもいいと思います。


スピーチは、その代わりに、
「序論・本論・結論」の構成をもっと重視した
質の高いスピーチをさせるようにする。

ま、私は構成をまるで無視したスピーチをした人間なので、
こんな提案をするのはほんとにおこがましいんですが・・・・・ (゚ω゚;A)


まとめ

「実用的・ビジネスパーソン向けのTOEIC」と差別化するために、
英検1級はあえて現在の形式になっているのだろうと思います。

TOEICが実用性重視なら、英検はアカデミック色を重視。

でも、今のままでは
どんどん受験者が減るばかりじゃない?と私は考えます。


「高いレベル」を保ちつつ、
「本当に使える」「実用的な」英語を見る試験にしなければ、

英検の将来はかなり危ない!
そう思います。


4技能を全て網羅した試験なのだから、その特色を生かして

ビジネスパーソンが敬遠しないで済むような、
実践に役立つ試験にするべきだと思います。

せっかくの「英検1級」、全部の分野において

「あ~、英検1級で勉強したことが役に立ってる!受けて良かった!」
と思えるような試験であってほしいとと思います。

⇒ 英検1級スピーチ対策にボキャビルマラソンは使えます へすすむ



英検1級2次試験(スピーチ)対策の一覧へ戻る

サブコンテンツ
mailk

このページの先頭へ